2020年5月15日金曜日

家具を修理して長く使う理由

人の数だけ椅子がある

デザイン、用途、座り心地、座る人の体格など選ぶポイントがたくさんありますが、なかなか気に入った椅子に出会えないという方も少なくないと思います。
だからお気に入りの椅子はちょっと贅沢に。
そしてできるだけ長く使いたい。

お気に入りの椅子なら買うより張り替える。

でも、長年使えば座面や背もたれがへたったり、破けたりします。
そのような時は張地を替えてリフレッシュしましょう。
どんなに良い椅子も長年の使用で痛みますが、張地を替えることで新品のような掛け心地が蘇ります。
張り替えを機に柄をまったく違うものに変えてみるのも面白い。
椅子は座面が一番面積が広いので、違う張地にすると別の椅子を買ったような新鮮さもあります。

ワークチェア・デスクチェア(回転椅子)の張替え事例

回転椅子の張替え



可動する背もたれは問題無いため座面の張替えのみのご依頼でした。



経年劣化でヒビが入り破れかけていました。





古い回転椅子で買い替えたほうが良いか、かなり悩まれていましたが、
仕上がった椅子を見て見違えるような出来栄えに「直して良かった」と喜んでくださいました。



2020年3月28日土曜日

家具の材料「MDF」とは

比較的安価な家具やタンスの背板、芯材、各種パーツに広く用いられている木工部材MDF。Medium density fiberboardの略で、簡単に言いますと、おが屑をプレスして固めた板を言います。生長が早い樹木や廃材の粉末(パルプ)繊維を接着材で圧着して作ったもので、ベニア材の代わりによく用いられます。カタログの表記に繊維板とある場合は主にMDFを指します。
粉末状の繊維

MDF


基本的にパルプ材(紙)と同じなので、ベニア材やパーティクルボードよりもプリント化粧との相性が良く、きれいに仕上がって無垢材のような重厚感も表現できます。また、安価で加工が容易なのも利点です。反面、水に弱く、製品の軽量化が難しいのが難点です。テーブルの芯材に使用されている場合、塗装の経年劣化で化粧面のつなぎ目から水分が染みこむと、本が水に濡れたように膨張が生じます。
因みにMDFに似た素材としてOSB(Oriented Strand Board)があります。

MDFの素材が細かな粒子であるのに対してOSBの素材は荒削りの木材です。店舗の内装材として直に壁面に貼っているのをよく目にすると思います。家具に使われることは稀ですが、テーブルの天板に使用することもあります。
大きなホームセンターや建材売り場で見ることがきますので、立ち寄ったついでに確認してみて下さい。

家具の重さについて知っておくべきこと

「このテーブル、重さはどれくらいですか?」

掃除や模様替えの時などの移動を考えると重さが気になりますね。使用する人が高齢者や女性の場合は特に気になる方が多いようです。
家具のカタログには重さを表示していることが少ないので、ときどき質問をいただきます。木材などは個体差があり、タンスや大きなテーブルはあまり移動することも少ないためでしょうか、重さを計測する製造元は少なくデータもありません。手許に在庫がある場合は目方で計って回答いたしますが、実はこれが意外な誤解を生じさせる元となることがあります。

10kgは軽いか重いか?

皆さんは家具が「10kg」と聞いて「重い」と感じますか?それとも「軽い」と感じますか?
もちろん椅子かタンスかといった種類にもよると思いますが、移動することが多い家具だと重い想像する人が多いようです。
ここで「感じる」ではなく、「想像する」と書いたのは、実際にはそう感じないものでも、数字の印象から「重いものだ」と捉えてしまう からです。

10kgと言えば米袋。

10kgと聞いてすぐ思い出すものとして身近なものといえば、スーパーなどで売っている米袋があります。スーパーから持ち帰るときは結構しんどいもので、片手で持つだけではなく、手提げのポリ袋に入れて持つと手に食い込んで痛いですね。
10kgのお米は食品の中でも最も重い部類で、それを片手で持って駐車場まで歩く、あるいは自転車のカゴに入れてフラフラしながら運転して持ち帰る訳ですから重労働。重いのは当然です。そういう経験から「10kgを手に持つと重い」と印象付けられています。

持ち方よって重さは異なる。

でもそれは「10kgの食品を片手で持ち帰る」からです。家具ならどうでしょう?
結論を言えば年齢や男女によっても感じ方は違いますが、10kgの家具はそれほど重くはありません。むしろかなり軽い部類です。
家具を片手で何メートルも移動することは、あまりありませんし担ぐこともありません。移動するのはわずかな部屋の中で、大きなものを持ち上げるときは二人が原則です。10kgの家具を米袋のように片手にぶら下げて移動することはないので、手にかかる負担は異なるのです。

持ち慣れないものは分からない。

一般的には日常あまり重さを意識してモノを持つことは少ないのではないでしょうか。
運送ドライバーなどのように日常的に重量を計る機会が無い人は、手に持った重さを推測することは結構難しいものです。
昔、「目方でドーン!」というテレビ番組がありました。一般参加者が奥様の体重と同等の重さになるまで商品を選び、同じ重さならまるごと商品が貰えるという内容でしたが、ほとんどの人は当てることができません。


重さの例

下記に家具の重さの例を挙げてみました。身近にあるものが意外と重量があることに気付きます。

椅子類


曲げ木の技術を使った椅子やラタンは比較的軽量ですが、キャスターの付いたワークチェアや肘が付いた木製の椅子は10kgを超えるもの が少なくありません。


テーブル類

手軽な折畳み机でも10kgはあります。大きさにもよりますが、座敷机は10~30kg前後が一般的です。また一枚板などの無垢のテーブルでは80kgを超えるものもあります。
そう聞くと「床が抜けるのでは?」と思う方もいますが、荷重は四隅に分散されますし、床が抜けるようなことはありません。そもそも100kg程度で床が抜けたら人が生活できないですから心配はありません。

ベッド・ソファー類


のクッション素材によって大きく異なりますが、金属部品のスプリング等が入っているベッド、ソファはかなり重さがあります。それでも二人で持てば一人当たり20数キロです。小学生の体重が30kgくらいですから、子供を抱ける方なら問題ありません。

重さ感覚は慣れ。

因みに、数十キロの重さの感覚には慣れている家具屋ですが、逆にグラム単位はまったく分かりません。お肉屋さんなどはスムーズに指定の量をつかみ取りますし、寿司職人の方は均等にシャリを握るので、これは経験の成せる技だと思います。

家具を修理して長く使う理由

人の数だけ椅子がある デザイン、用途、座り心地、座る人の体格など選ぶポイントがたくさんありますが、なかなか気に入った椅子に出会えないという方も少なくないと思います。 だからお気に入りの椅子はちょっと贅沢に。 そしてできるだけ長く使いたい。 お気に...